「インプラント」という言葉は聞いたことがあっても、実際にどのようなものかわからないといった方は多いかと思われます。
そこで、インプラントに関するよくある質問をまとめてみましたので参考にしていただけたらと思います。
インプラントとは自分の歯の代わりとなる、人工の歯根のことです。
歯が抜けた場合、今までは歯根を回復する手段がなく、「ブリッジ」や「入れ歯」を入れて見た目を回復するよりありませんでしたが、インプラントにより今までの歯とほぼ変わりなく回復することができるようになりました。
インプラントは機能的にも審美的にも、自然で美しい口元を手に入れることができる治療法と言えます。
ブリッジは失った歯の両側の歯を大きく削る必要があります。入れ歯は毎日取り外す必要がありますし、バネが目立ってしまいます。
インプラントは健康な歯を削る必要もありませんし、見た目も噛む機能もこれらよりも優れています。
耐用年数もこれらのものよりはるかにいいのですが、保険がきかない、治療期間が長めにかかるという点もありますので、担当の先生とそれぞれの治療法について話し合い、治療法を選ばれたらと思います。
インプラント治療には年齢制限はほとんどありません。
最低16歳以上(骨の成長がほぼ終了)で、医学的、解剖学的に条件が満たされている限りどなたでも治療を受けることができます。年齢の上限はありません。
健康状態がいい、持病で全身疾患がないなどの条件であればご高齢の方でも抜歯をする程度の体への負担しかありませんので、行うことができます。
インプラントを骨に埋め込んでから2~3ヶ月経過し、インプラント体とアゴの骨が強固に結合されたところで上の歯を入れることができます。
上の歯(かぶせもの)は型取り後、2~3週間後にできあがります。
骨との結合度が弱かったり、骨を増やす手術を行った場合には最長で6ヶ月ほど待つこともあります。
これらの治療経過は個人差がありますのでご了承ください。
周囲の歯の状態にもよりますが、仮の歯や仮の入れ歯を入れることができます。
好条件であれば、インプラント手術当日に仮の歯を装着できる場合もあります。
通常の歯科治療で行われる局所麻酔をしてからインプラントを埋め込みますので、ほとんど痛みは感じません。
手術中は歯を削った、抜いた時よりも楽だったとおっしゃる患者様がほとんどです。
手術時間は、すべての処置を含めて1時間半程度いただいております。
ただし、手術が終わり、麻酔が切れてからは傷口の痛みが全くないわけではありません。
手術後痛みや腫れが出ることもありますので、処方された抗生物質や鎮痛剤を飲んでください。
痛みの目安としては「歯を抜いた後の痛み」と同程度だと考えてください。
また、手術範囲が大きい場合、骨の造成を行った場合は痛みや腫れが出ることがあります。
入院の必要はありませんが、手術当日は激しい運動は控え、数日は安静にしてください。
手術当日はあまりうがいをしないようにしてください。
また、激しい運動、長時間の入浴(シャワー等は可)、飲酒は避けてください。
喫煙はインプラントに悪い影響を及ぼしますので、手術後数日は避けるようにしてください。
インプラントを末永く使っていただくためには禁煙をおすすめします。
また、感染を防ぐためにも処方された抗生物質は必ず飲みきるようにしましょう。
食事は患部と反対側で行い、なるべく柔らかい、消化のいいものをおとりになってください。
歯磨きは患部に当てなければ行っても構いません。
日常生活はこれらのことに留意していただければ普段通りすごすことができます。
歯周病の場合、インプラント手術を行う前に歯周病の治療を行う必要があります。
手術する部位の周囲が歯周病にかかっているとインプラントへの感染のおそれがあるため、手術前にはできるだけ歯肉の炎症を抑えておく必要があります。
糖尿病の場合、主治医の指導の下、血糖値のコントロールがなされていれば問題ありませんが、状態によっては手術を行えないケースもあります。詳しくはご相談ください。
骨粗鬆症、リウマチ、腎疾患等、程度によってはインプラントおよび外科手術を行うべきではないこともありますので、持病や服用薬は必ず担当の先生に伝えるようにしてください。
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